WORKS施工事例

猫がバターになるお家
岡山市南区
- Design 設計 /
- 矢橋 徹 氏(矢橋徹建築設計事務所)
- 敷地面積
- 218.08㎡(65.97坪)
- 延床面積
- 77.01㎡(23.3坪)
- 施工面積
- 89.43㎡(27.05坪)
- C値
- 0.09 ㎠/㎡
- UA値
- 0.36 w/㎡・k
- 担当スタッフ
- 磯野 孝仁
愛猫がおうちの中をぐるぐるパトロール!
猫ちゃんファーストの平屋
猫ちゃん、わんちゃんと暮らしている方にとって、ペットは大切な家族。家づくりをするなら、人もペットも安心して過ごせる空間をつくりたいですよね。ご夫婦そろって猫好きのK様ご夫妻も、「愛猫たちと快適に暮らせる家を」との想いを強くお持ちでした。
「猫ちゃんファーストの家」というなら猫の習性や安全面への配慮はもちろんですが、さらにお世話のしやすさや飼い主さんの暮らしやすさも大切にしたいものです。調べればある程度分かることかもしれませんが、やっぱり実際に猫と暮らしたことがある人にしか分からない、こだわりやポイントがあるもの。そこでK様ご夫妻の家づくりの設計は、猫の飼育経験がある猫好きの建築家が担当することになりました。

猫が自由に行き来できるオープンな造り
完成したのは、白い三角屋根が特徴的な平屋のおうち。まるで絵本に出てくるような可愛らしさがあります。K様ご夫婦は、「猫がバターになるお家」と名付けました。猫がバターになるってどういうこと?もしかして、勘が良い方はお気づきになったかもしれませんね。その名の理由はおうちの中にあります。
K様のおうちは、ウォークインクローゼットを中央にして、LDKやご夫婦二人の仕事スペース、寝室などをオープンに配置。クローゼット以外は、猫ちゃんがぐるぐると自由に行き来することができます。その様子は、木の周りをぐるぐるまわっているうちにトラがバターになってしまう絵本「ちびくろ・さんぼ」のよう!

お気に入りを詰め込んだコンパクトなLDK
天然木の風合いにこだわりを感じる扉から玄関に入り、迎えてくれるのは14帖ほどのコンパクトなLDK。デッキに続く大きな掃き出し窓が、見た目以上に部屋を広く感じさせます。また床材をV字になるように並べて貼るヘリボーンを採用。床材を平行に貼る一般的なものに比べてデザイン性が高く個性的ですが、幅広いインテリアに馴染みやすいのが特徴。K様ご夫婦が旅先で出会った民芸品やご実家から譲り受けたアンティーク家具との相性も抜群です。
壁には天井の梁に続く、キャットウォークを配置。猫が遊びやすいよう取り付ける板の幅や高さに配慮しています。猫たちが自由に部屋を行き交いながら、キャットウォークを楽しむ様子を眺めるのが、ご夫婦にとっても癒しの時間となっているそうです。
キッチンには、ニュアンスカラーで塗装したカウンターやたっぷりの収納棚。ご夫婦のお気に入りをぎゅっと詰め込んだLDKです。

趣味も仕事も楽しめる夫婦それぞれの個室
LDKを抜けるとあるのが、ご主人の書斎です。おこもり感ある雰囲気で、シックな雰囲気の壁紙はゴッホの絵画をイメージした輸入クロスでご主人のお気に入り。また趣味で集める鉱物コレクションをいつでも楽しめるように、手持ちのボックスを壁に埋め込むことで飾り棚として活躍しています。
一方、奥様の部屋はデスクをご自身でペイント。部屋を塞がない壁でゆるやかに仕切ることで仕事に集中できるワークスペースと、趣味のヨガが楽しめるオープンスペースが両立しています。

生活動線を意識した洗面コーナー&センスが光るトイレ
洗面コーナーは、LDKからもランドリールームからも行き来できる便利な造りに。収納も兼ねたゆとりあるカウンターとなっています。またかわいいフクロウのオブジェが迎えてくれるトイレには、フクロウ柄の壁紙が。ご夫婦のセンスが光るアートな空間です。
気ままな猫ちゃんたちもストレスなく部屋を自由に行き来できることで、思い思いに過ごせる「猫ちゃんファーストの家」。ご夫婦の“好き”をたっぷり詰め込んで、猫たち同様にふらりと集まったり離れたりと、ほどよい繋がりが保てる快適な住まいが完成しました。
