WORKS施工事例
どこにいても家族の笑顔を感じる家
勝田郡勝央町
- Design 設計 /
- 赤松 純子 氏(fantastic design 一級建築士事務所)
- 敷地面積
- 342.01㎡(103.46坪)
- 延床面積
- 86.53㎡(26.18坪)
- 施工面積
- 96.5㎡(29.19坪)
- C値
- 0.1 ㎠/㎡
- UA値
- 0.35 w/㎡・k
- 担当スタッフ
- 磯野 孝仁

ご主人のご実家にほど近い、岡山県北エリアに完成した平屋の住まい。自然に囲まれたこの場所で、新たに家族5人での暮らしを見据えた家づくりがはじまりました。
以前は岡山市内のアパートで暮らしていたご家族。
家づくりのきっかけとなったのは、「実家の近くで子育てをしたい」という思いと、将来の生活も見据えた“無理のない家づくり”への想いでした。もともと所有してあった土地に、“暮らしの質”に重きを置いたプランニングをご提案。家族の気配を程よく感じながら、心地よく暮らせる平屋「どこにいても家族の笑顔を感じる家」が誕生しました。
開放感のあるLDKと、こもれる書斎

家族みんなが自然体で過ごせるように、LDK・デッキ・庭はひと続きにつながるオープンな設計に。デッキにつながる南側にある大きな窓からは、明るく心地よい日差しをたっぷり取り込みます。ただし、県北とはいえ近年の夏の暑さは厳しいもの。室内を快適に保つためにも、デッキ上には計算された深い軒(のき)をしっかりと設計し、夏場の日差しを程よくさえぎり、冬場は緩やかな光を室内に届ける工夫がされています。

そんなLDKの一角に設けたのが、ご主人の書斎スペース。たっぷりの本棚・収納棚と作業しやすい広々カウンターを備えたこの書斎は、リビングとつながっているものの、その存在が見えにくいレイアウトに。家族の気配を感じながらも、壁で囲むことで“おこもり感”のある空間を確保し、集中できる場になっています。

さらに、廊下や仕切りは最小限にとどめ、すべての空間が自然につながりを持てるようにプランニング。床材は、TOIROの標準仕様である無垢のアカシア材を使用し、家全体にやさしい素材感と温かみをもたらしています。経年変化も楽しめる自然素材の床は、子どもたちが素足で過ごす日常にもぴったりです。
回遊できる家事動線と、すっきり見せる工夫
動線設計にも工夫が光ります。
玄関からリビングまでは、視線が抜け過ぎないように化粧柱でゆるやかにゾーニング。そのままLDKに入るルートのほかに、ウォークスルークローゼットや洗面所、パントリーを経由してキッチンに向かうルートの2つの動線を確保しました。
この回遊動線が、共働きのご夫婦の家事をサポート。パントリー内には冷蔵庫とセカンド冷凍庫のスペースも用意し、家電や食材の“見せたくない部分”をしっかり隠せる工夫もされています。

キッチンは、TOTO「ザ・クラッソ」を採用しています。衛生的にも心強い除菌水をはじめ、奥さまが一目惚れされた透明感が美しいクリスタルカウンターは、腰壁のないオープンなデザインでより印象的に。キッチンに立つと窓からの景色が楽しめる配置で、家事の合間にほっと肩の力が抜けるポイントとなっています。
たっぷり収納できるパントリーを併設することで、お気に入りのキッチンはいつもすっきりと保てます。
玄関からのスムーズなアクセスと、キッチン・水まわり・収納の動線がすべてつながっていることで、毎日の家事がぐっとラクになる間取りとなりました。
コンパクトでも広がりを感じる平屋

寝室や子ども部屋は、すべてLDKから直接アクセスできる設計。廊下をなくすことで、延床26坪でもゆとりある生活空間を確保できました。お子さまの個室は、将来仕切って使えるように設計されており、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。

家族構成やライフスタイルがこれから変わっていくことを見越して、一つひとつの空間が「今も未来も心地よくあること」にこだわった平屋の住まい。
家のどこにいても、家族の気配を感じられる。その温かさが、この家の一番の魅力です。




