床材について_木質フローリング編

こんにちは、インテリアコーディネーターの田村です。

前回の記事「居心地のいい空間づくり」でもふれました、インテリア(内装)を構成するパーツごとにお話ししていきたいと思います。

 

今回は「床材について」です。

 

室内で下足文化のない日本では、床は唯一、つねに直接身体に触れる部材です。

各空間の用途に合う機能面も重要ですが、見た目の雰囲気やデザインと共に足触りの良いものを選びたいですね。

床材の種類も木質フローリング、畳、タイル、フロアタイル、クッションフロア、カーペットタイルなど用途やデザインに応じて幅広くあります。

まずは、住宅ではメインとなる『木質フローリング』から。

こちらはTOIROで標準仕様としている「無垢フローリング」と「複合フローリング」に分かれます。

 

■無垢フローリング

天然木100%の板で他の木材が混ざっていない、無垢材を使った床材のことです。
無垢フローリングに使われている素材は代表的なもので、国産ではヒノキ・スギ、輸入材ではオーク・アカシア・パイン・ウォルナットなどがあります。

見た目の風合いと足触りが良いのが一番の特徴です。

時間が経過すると徐々にその表情を変えるので、長年にわたって風合いを楽しめるのも無垢フローリングの魅力です。

ただし、天然木を100%使用しているため、木の種類によっては柔らかく傷つきやすい、割れやねじれ、反りが起こりやすいという特徴があります。

気になるお手入れですが、無垢の風合いを最大限に活かし、長く楽しんでいただくには自然塗料の定期的なメンテナンスが必要となります。「育てる床」として、手入れをすることで、より表情豊かになっていきます。少々手間に思うかもしれませんが、DIY感覚でより愛着のある家となるはずです。

それでも、少しでもお手入れは楽な方がいいと言われる方には、UVウレタン塗装を施すことも出来ます。

ウレタン特有のテカリを抑えたマットな風合いの塗装を施し、メンテナンスフリーを可能にしました。
(使い方にもよりますが10~15年。乾拭きか固く絞った雑巾での通常ケアは必要)

また、「無垢」と聞くと高級なイメージですが、木の種類や材料のグレード、サイズなど幅広く、価格帯も色々です。

 

↓アカシア(90巾/UVクリア塗装)

風合いとコストバランスで人気No.1です。

 

↓アカシア(120巾/UVクリア塗装)

巾広タイプはゆったりとした雰囲気に。

 

↓アカシア(90巾/UVアンバー塗装)

スタイリッシュ&落ち着いた雰囲気に。

 

↓オーク(90巾/UVクリア塗装)

虎斑(とらふ)木目が特徴。ナチュラルな雰囲気にも。

 

↓オーク(120巾/オイルクリア塗装)

 

↓オーク(60巾/オイルクリア塗装/ヘリンボーン貼り)

貼り手間分、割高にはなりますが、主役級の魅力です。

 

 

↓国産スギ(135巾上小節/オイルクリア塗装)

柔らかで温かい足触りが特徴。

 

↓国産ヒノキ(108巾上小節/※エアーウォッシュ塗装)

優しい足触りに加え、リラックス効果のある香りも特徴。

※エアーウォッシュ塗装とは光触媒で抗菌・消臭・空気清浄効果のある特殊な塗装です。幼稚園や保育園などにも使用されている安心安全の機能性塗料です。

(以上、TOIROでの施工実例よりピックアップ)

TOIROでは津山に自社製材所があり、国産ヒノキやスギなど良質なものを自信を持ってご提供できます。
また、輸入材についても中間流通をカットすることで手の届く価格でご提供しています。

 

 

■複合フローリング

合板などの基材の表面に、化粧材を貼り合わせた床材のことです。
表面に貼り合わせる化粧材によって、グレード、質感が分かれます。

化粧材に天然木を使った、挽き板(2㎜程厚みがあるもの)や突き板(0.3~1㎜厚みが薄いもの)の他、シート(オレフィンなどの樹脂や紙など)に木目模様をプリントしたタイプもあります。

膨張や伸縮が少なく温度や湿度の変化に強く、割れやねじれ、反りが起こりにくいのが特徴です。

メンテナンスフリータイプや水回り用、ペット対応(ノンスリップ加工や消臭対策)など、用途別に種類が豊富にあるのも複合フローリングの特徴です。

 

~最後に~

フローリングの種類によって、質感や雰囲気、価格も色々です。

日頃のお手入れやメンテナンスなども考慮してご自身にフィットするものを選ぶことが大切です。

TOIROでは、質感と価格を考慮した、無垢フローリングを標準仕様にしています。

前述した様に、メンテナンスもお好みで自然塗料でのお手入れと、メンテナンスフリーのUVウレタン塗装タイプと選んでいただけます。

 

また、床は広い面積を貼るので、カタログやサンプルだけでは雰囲気がわかりにくいこともありますので、可能な限り実際に貼った状態を見て・触れて・体感できるといいですね。

モデルハウスや完成見学会などを活用して、その辺りもチェックしてみて下さい。

住宅展示場などではグレードがいい(値段の高い)タイプのフローリングを施工していることも多いので、その点は標準になるのか確認してみてもいいと思います。

勿論、TOIROモデルハウスでは標準となる無垢フローリングが施工してありますので、足触りや雰囲気など一度体感してみて下さい^^

また、完成見学会も随時行っていますのでイベント情報も定期的にチェックしてみて下さい。

(予告で直近では3月末を予定しています♪近日イベント情報へUPしていきます^^)

 

・TOIROモデルハウス見学はこちらから→https://www.dh-toiro.co.jp/model-house/

・TOIRO最新イベント情報はこちらから→https://www.dh-toiro.co.jp/event/

 

次回は「床材について_畳編」へつづく